繊維は消化されずに腸に達して、水分を吸収してふくらむので、腸を刺激して排便を促してくれます。また、繊維をとることによって腸内の排泄物がお腹の中にある時間を減らし、有害な添加物や発がん物質などを吸着して体内に追い出してくれます。
コレステロールは肝臓で胆汁酸となり、他の消化液と一緒に腸に送りだされますが、食物繊維はこの胆汁酸を吸着して便と一緒に排出させます。したがって、血中のコレステロールの増加を抑え、動脈硬化を予防します。このように、胆汁酸を吸着する働きの強いものは、食物繊維の中でもペクチンやマンナンです。また、繊維がエネルギーの排泄を高めるので、吸収されるエネルギーがおさえられ、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病などを予防します。
つまり、食物繊維はお腹の中でとっても重要な働きをしてくれます。しかしながら、バランスの良い食事を取ることはかかせません。こんにゃくだけ食べてたら、カロリーは抑えられるかもしれませんが、それではバランスが悪いでしょう。ポイントは、食事の中で多めに食物繊維を取り入れること。
今はサプリメントなどで簡単に補えるかもしれませんが、食の力で体の中からきれいにすることが、本当の健康であり、美しさではないでしょうか。
参考文献 「 女性を健康に美しくするこの食べ物、こんな食べ合わせ 」 (飯塚律子 著)
こんにゃくが有名なのは言わずと知れた群馬県。しかしなぜ高知でこんにゃく屋を始めたのかというと、実は高知はこんにゃく芋を作るのに適した環境だったのです。こんにゃくを作るには、たくさんの水を使いますが、きれいな水じゃないとおいしいこんにゃくは作れない。高知には自然がいっぱいなので、その点も適していました。
昔は多くの人が畑でこんにゃく芋を作り加工していました。しかし高齢化の影響で農家が減り、栽培する方が少なくなっているのが現状です。だから「高知=こんにゃく」とはなかなか結びつかない。しかし岡林食品では、限られた期間、生のこんにゃく芋から2日がかりで加工し、本物の生芋を使用したこんにゃくも作っています。手間がかかる分、他では味わえない本物のおいしさがあります。その原料となるこんにゃく芋を栽培してくださっているのは、地元・高知の人たちなのです。